冷たい風の一日だった。
風邪と50肩のダブルパンチで落ち込む。
暖房に弱くて、部屋の中でヌクヌクとしているのもつらい。身の置き所がない。
2月12日 銀座 Hexar RF+Nokton 40mm Clussic SC
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銀座マリオン・ショーウインドウのマネキンである。
アメリカだったら当局の手で直ちに撤去されて責任者は始末書を書かされるはずだ。
アメリカは日本よりポルノ規制がゆるいと思っている人もいるようだが、性描写あるいはそれらを想起させる内容については厳しい規制が敷かれている。公共性の高いメディアについてはとりわけ厳しい。
日本は「ヘアーの解禁」が欧米よりずっと遅かった。かっての洋画には、ちょっとヘアーが見えるというだけで、局部にもやもやのブラシがかかり、それが人物の動きに合わせてスクリーン上で移動するというこっけいきわまりない「規制」があった。映画への冒涜だと思った人も多かった。映倫やわいせつの定義をめぐって裁判で争った映画監督もいた。
ところが、いったん「解禁」されると、こんどは、電車の中で読んでいる週刊誌や夕刊紙にまでヘアーヌードやエロ漫画が氾濫するようになり、未成年や見たくない人の目にまで触れるようになった。日本のメディアは当局が許可するかしないかしか判断基準を持たないのだ。いったん許可されると後はみさかいがない。
アメリカには「ゾーニング」という考えが厳しく存在しており、ポルノはポルノショップで手に入れるべきで、それ以外の場所での販売は許されないのが基本である。未成年者の目に触れる可能性があるので、テレビで女性の乳房の露出もゆるされない。このあいだ、ジャネット・ジャクソンが、歌っている最中に乳房をポロッと露出しただけで全米を巻き込む大騒ぎになったのは記憶に新しいところだ。
日本はメディアが自律していないものだから、当局もうるさく規制してきたのかもしれない。
※アメリカの電気通信事業を管轄する連邦通信委員会(FCC)は芸術的、科学的ではない性描写は、常時または、朝6時から夜10時まで放映を禁じている。