フィルムスキャナによるカラーネガのスキャン実例その1
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「カメラ的日乗」のサイドバーに「ネガカラー画像サンプル」という項目がある。カラーネガで撮影してフィルムスキャナで取り込んだ画像サンプルを紹介している。目立たない場所なのに訪問カウンター数は一番多い。これは、フィルムカメラで撮影している人が満足のいくスキャンがなかなかできないで悩んでいるためだろうと想像している。
そこでお悩みの諸兄のために、ネガカラーのスキャンの実例をあげてスキャン操作の手順とその結果を報告する。一個人の自己流スキャンにすぎないが、参考になれば幸いである。まずは、その第一弾。

フィルム・スキャナによるカラーネガのスキャン実例 その1
フィルムはDTPでCD-Rに焼いて貰うこともできるが、品質は上等とは言えないのが現状だ。望む品質が欲しいなら丁寧に自分でスキャンする手間をはぶくことはできない。しかし、品質といってもどのレベルを求めるかでスキャンの操作も変わってくる。WEB用なら面倒な手動操作はスキップして自動補正まかせにしても特に問題はない。だが、プリントや印刷目的となると、モニター上での見え方だけではなくて、できるだけ画像の劣化を少なくし、「データ」を失わない補正&保存テクニックが必要になってくる。

ポジに比べてネガのスキャンは難しい、あるいはスキャナ自体がネガのスキャンに向いてないという説を見かける。本当だろうか?
ポジはライトテーブルで見れば結果が明白なのに対して、ネガはそのような「原画」を直接的に見ることができない(ネガでわかる達人もいるようだが)。ネガの場合は、スキャナのデフォルト設定がはき出してくる画像がとりあえずの「オリジナル」になるので、ポジのようなわかりやすい「オリジナル(原画)」がない。このことがネガのスキャンは難しいといわれる理由の一つではないかと思っている。
しかし、スキャナによる補正は、ネガ、ポジにかかわらず必要だ。
今回は、ネガフィルムスキャンの簡単な補正事例を見てみる。

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この画像はスキャナのデフォルト設定(補正無し)でスキャンしたものだ。
あきらかにコントラストが低く眠い画像になっている。しかし、こういう「ゆるい」画像を好む人もいるので一概に悪いとは断定できない。このままシャープネスを少しかければ問題ないかもしれない。元々の画像のコントラストが高いのでデフォルトでも見られるともいえる。多くの場合はデフォルトではもっと眠い画像になる。
(フィルムスキャナ:NIKON COOLSCAN 4ED 8bit jpeg)

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この画像は、スキャナでRGB各色のヒストグラムを手動で切りつめ、明度も調整して、アンシャープネスをかけた補正例。コントラストが強すぎると見る人もいるかもしれないが、個人的な好みなのでそのへんは見逃してもらいたい。

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次にこれは、上のデフォルトでスキャンした画像にPHOTOSHOPの「自動カラー補正」をかけた画像。シャドーに少ししまりが足りないがこれはこれで問題ないと思う。しかし、データの劣化という点からすると、スキャナで補正した画像とPHOTOSHOPの「自動カラー補正」の画像は違ってくる。


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           PHOTOSHOPの「自動カラー補正」
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           スキャナの手動補正

上のヒストグラムを見ればわかるように、「自動カラー補正」画像の方はトーンジャンプを起こしているのに対して、スキャナで手動補正した画像はヒストグラムがきれいだ。PHOTOSHOPの「自動カラー補正」は、カラーだけでなくコントラストなどもいっしょに総合的に補正するようで、どうしてもデータの劣化はさけられない(ただ、このように規則正しいトーンジャンプはあまり問題ないようだ)。

ちなみに、一番上の画像はスキャナの自動補正だけを使って補正したものである。自動補正と手動補正の一番の違いは、自動補正がヒストグラムのぎりぎりまで詰めるように設定されているのに対して、手動補正では多少のゆとりを残すようにして補正している点だ。
とりあえず今回はここまで。
カメラ:NATURA BLACK
フィルム:フジNATURA ISO1600
実は、これらの画像は実際にスキャンされた実画像ではなく、スキャンのプレビュー画像をキャプチャーしたものです。(スキャンは時間がかかって面倒なので手抜きしました。スマン)。


追記:
こうして並べてみると、確かにどれが一番いいのか悩みますね。じっと見てるとわからなくなります。ライトテーブルで見るポジ画像が「基準」として存在することの意味の重要性がよくわかります。
追記
書いてみてわかりましたが、わたしはこういった説明は苦手だし、書くのが苦痛です。したがって、「実例その2」はないかも(-_-;)
by ONDTP | 2006-01-15 12:20 | カメラ的日乗
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