【Streetscape #18】 click for enlargement.
印画紙にじわっと浮かび上がる画像が自家現像のクライマックスだとすると、フィルムスキャン後、モニターに現れてくる画像を目にする瞬間がフィルムスキャナの醍醐味になる(カラーネガの場合)。古いフィルムスキャナを使っているので助走時間が長い。それがいっそう期待を高めるのも自家現像に似ている。
撮影から最終画像を得るまでのプロセス全体を写真の撮影行為と考えると、こうした手順の少ないデジタルカメラはやや単調で味気ないといえるかもしれない。RAW現像もひとつのプロセスと言えるが、こちらはあくまで補正作業であるので、心のときめきが希薄だ。前もってカメラの液晶モニターで確認していればよけいにね。