ALMOST NOBODY GINZA
日曜の朝なのに今朝もどんより灰色の空に小雨が降っております。
沖縄はすでに梅雨だそうですが、東京までこのまま梅雨に突入したらあんまりというものです。

 ALMOST NOBODY GINZA_a0022814_81026.jpg


この写真は2~3ヶ月前に撮影した銀座四丁目です。
ある日、未明に目覚めてそのまま眠れない朝があって、突然 「TOKYO 「NOBODY」のような誰も写っていない東京を撮ってみようと思いつきました。今すぐ出かけたら撮れるかもしれない。よし、それなら世界の銀座がいいだろうということで、ベッドを抜け出し朝食もとらず出向きました。
しかし、銀座四丁目に到着した時間はすでに6時を過ぎており、「誰もいない」シーンは無理でした。人物をフレームから外すことは可能でしたが、交差点なので車はどうしても入り込んできます。
それよりもなによりも、撮影していて楽しくないことに気づきました。
誰もいない繁華街を面白いと感じるセンスは、いつもの繁華な街を知っていることが前提です。そのコントラストが面白いわけですが、わたしの解釈ではこうした種類の写真は「コンセプチュアル・フォト」です。視覚的なおもしろさよりも頭で考えるおもしろさです。写真よりも種明かしや解説の方がおもしろいのがコンセプチュアル・フォトの特徴です。ま、それはそれなりに面白いですが、そんな面白さは最初だけで、すぐ飽きます。
たちまち興味を失って、近くのドトールへ駆け込みました。なにしろ私の朝のエネルギー源である珈琲も飲まないまま出てきたのでフラフラでした。
ドトールは出社前の眠そうな表情のサラリーマンたちで混んでおりました。
by ONDTP | 2006-05-28 08:16 | カメラ的日乗
<<  あなたの愛国心は何点? 「明日の記憶」は映画もお勧めです。 >>