12月15日(水) 超広角への誘惑
今日は曇っていて気温もかなり低いようです。
あと二週間で今年も終わりです。

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東京湾 歳末は人混みを避けてゆったりと過ごしたい… istDS FA28mm

お知らせ
このブログは師走に入った12月1日にスタートして、なんとここまで2週間毎日中断なしに更新してきました。びっくりです。これもみなさんの応援のおかげでございます。
しかし、年末が近づきさすがに忙しくなってきました。ここらでいったん更新スピードを緩めます。みなさんもお忙しいでしょうから、これからはお手すきの時にときどき訪問していただければと思います。それでは。

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葛西臨海公園 今年はあっという間だったなあ… istDS FA28mm

超広角への誘惑(見たままに写したい)
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どこまでも続く広大な風景をそのまま切り取りたい---カメラを手にしてそう思わない人はいないだろう。

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ところがどっこい、広い風景は実際に見たとおりには写らない。少しでもカメラ経験のある者はすぐ広角レンズの不自然さに気づく。垂直である柱が垂直に写らない。水平線が水平にならない。傾いている、妙にゆがんでいる。遠くの物が極端に小さく見える。近くのものは逆に大きすぎてその差が極端だ。実際の風景とは明らかに違う、不自然である。 
 
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もういちど、ところがどっこい、やがてこの不自然さに眼が慣れてくる。レンズとはそういうものだとあきらめてしまう。オイオイ、それでいいのか? しかたないだろう、だってレンズはそういうものだから。経験者ほど簡単に妥協する。表現形式としてむしろ積極的に活かしていこうともする。率直にこの不自然さを感じ取り抵抗を示すのはむしろカメラ初心者である。彼(女)らはあっけらかんと言う。変。

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しかし、ベテランの中にもこうした不自然さにあくまで抵抗する人たちもいて、彼(女)らはシフトレンズやパノラマ写真にたどり着く。
広い空間を見たままの印象で切り取り定着させたいという欲望はいまだ十分には満たされていない。将来も満たされることはないだろう。

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これは単なるトリミングでパノラマではありません。

KONICA HEXAR RF COLOR-SCOPAR 21mm
REALA ACE100

by ondtp | 2004-12-15 08:54
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