寒いか? ホリエモン

暖房のない小菅拘置所の独房でホリエモンは震えているそうです。

特捜の強制捜査以降、ホリエモンは逮捕・起訴される前から、現代版市中引き回し、さらし首の刑に処せられています。
推定無罪が無効な日本では裁判が始まる前から判決が出されているようなもので、捜査機関が動いたらそれだけでもうアウトなんです。こんな国は日本ぐらいです。
なぜそんなことになるのか?
それは、日本の検察が起訴権限を独占しているからです(日本以外の多くの国では被害者も起訴できます)。日本の検察は世界一強いと言われています。日本では起訴するもしないも検察の胸三寸です。これは実質的に裁判権も持っているようなものです。裁判に図る前に不起訴(公判を開かない)を決定できるのですから。こんなことで、検察の犯した犯罪はいったい誰が公判にもちこむのでしょうか?
交通事故での不起訴率が驚くほど高い(被害者のあなたが悪いヤツを裁判にかけたくてもできない)一方で、痴漢行為だと事実関係を調べもしないまま一方的に起訴する(罪を認めて罰金を払ったら即釈放)という理不尽が生じているのも、検察が起訴権限を独占していることが原因です。痴漢冤罪事件でこうした検察の横暴が徐々に明るみに出てきていますが、実情は変わらないままです。

水に落ちたホリエモンが叩かれるのもみものですが、権力の集中しすぎた検察の強権がどのように猛威をふるい、マスメディアやコメンテーターが検察情報をどのように扱うかを観察する社会勉強の良い機会でもあります。
by ondtp | 2006-01-24 10:14 | 立腹コラム
<<  なぜだ? コシナ。 MINOLTA X-700 撤... >>