いまさらな、minolta HI-MATIC F  24 Mar.
春がきました。
気分がいいのでカメラを買いました(笑)
天気も良くて仕事をするのがもったいないので銀座に出て、ずっと気になっていたminolta HI-MATIC F のフィルムをやっと使い切りました。

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MINOLTA HI-MATIC F
プログラムEEの距離計連動式カメラ。
発売年:1972年
レンズ:ROKKOR 38mm/F2.7
シャッター速度:4~1/724秒
サイズ:113×73×54mm
重量:約360g
電池:HM-N(NR52)型水銀電池 2個
発売価格:21300円


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   minolta HI-MATIC F は1972年に発売されたレンジファインダーカメラです。
   フォーカスこそマニュアルですが、あとはEE(プログラムオート)のみです。


わたしがレンズで気になるのは、ザイデルさん言うところの5つの収差のうち、歪曲収差だけです。というか、その他の収差は見る眼が無いので気がつかない(笑)
そうそう、色収差もかなり気になるほうです。ザイデルさんはなぜ色収差に言及しなかったんですかねえ。
このminolta HI-MATIC Fはもう1年以上も前にヤフオクでゲットしたカメラです。その後使わずにしまい込んでいたので罪悪感がありました。
これではいかん、カメラよすまん!
と反省して、フィルムを詰めて持ち出したのが去年の夏。しかし、撮影は遅々として進まず、やっと今日、強引にフィルムの残りカットを消化して1本撮り終えました。長い道のりでした。ですからマネキンさんが半袖です(笑) なかなかの写りでしょう? フィルムをカメラの中で長期間発酵させておいたのが良かったようです(笑)

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   これは今日の銀座です。愛のキューピットが今日も恋人たちを見つめています。

このHI-MATIC Fは HI-MATIC Eの下位機種で、いわゆる普及機です。それでも当時のレンズはご覧のように歪曲収差がよく抑えられていて、歪曲だけはゆるせないわたしを喜ばせてくれます。
歪曲収差が看過されるようになっていった経緯に興味があります。ズームレンズの便利さに道を譲ったのでしょうか。こんな大事なことが軽視されるようになったことは不思議な気がします。この辺の歴史的事情をリアルタイムで経験された方がいたら教えてほしいものです。

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   なんだか顔色が良くないですね。夏ばて? (笑) 銀座

もうひとつ、HI-MATIC Fがいいのは、焦点距離が38mmである点です。80年代以降のコンパクトカメラにはこのあたりの焦点距離がありません(contax T2はでかいのでコンパクトと言えるかどうか微妙)。リコーGRも、minolta TC-1も28mmです。最近ではますます広角志向が高まり、デジカメもズームのワイド側が28mmになりつつあります。風景なら28mmでもかまわないけど、街スナップでは35mm程度の方がつぶしが利くし、もう少し長いレンズが欲しい場合があるので、本当は45~50mmのコンパクトカメラが1台欲しいのですが、そんなコンパクトカメラはありません。
70年代のレンジファインダー機の焦点距離は40mm前後が主流ですから、そこが気に入ってこのHI-MATICも手に入れたわけです。
それにしてはずいぶん長い間お蔵入りでしたが…。

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   有楽町マリオン 写真はすべてminolta HI-MATIC F venus400

ズームを使えば? という声は却下(笑)
by ONDTP | 2006-03-24 21:46 | minolta HI-MATIC F
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