今昔カメラ価格比較
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今のデジタルカメラの値段は、昔のカメラと比較すると、相対的に高いのかそれとも安くなっているのか、どうなんだろう? 
1959年に発売されたニコンF(50mmレンズ付き)の価格は61700円だった。
当時の大卒初任給の平均が15000円だから、ニコンFは初任給の約4倍になる。
一方、現代のハイエンド・デジタルカメラの値段を見ると、ニコンDX2が60万強、キャノンEOS 1Dsが75-90万円程度だ。2005年度の大卒初任給が約20万円だからこちらも3倍以上で、当時のニコンFほどでなくてもやはり相当高価だと言える。昔のカメラは高級品だったとよく言われるが、その時代の最先端のハイエンド・カメラとなると、昔も今も手が出せない高嶺の花である点では同じなのであった。

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ニコンF発売と同じ1959年、価格破壊カメラとして発売されたオリンパスペンは6000円だった。安いとは言っても、この価格は当時の初任給の約40%にあたる。単純な初任給比較では現在の8万円相当になる。うーんこれも意外な気がする。それほど安くないと感じるがどうなんだろう。
あ、安くないから当時はカメラが高いと言われていたのか。だったらそれでいいのだ。論旨が乱れてしまった(笑)

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   オーッと、フル装備の強者。  

当時の物価はこんな具合だった。
郵便葉書5円、封書10円、理髪料200円、ラーメン30円、コーヒー50円、銭湯17円、ガソリン1リッター44円、タクシー初乗り80円、朝日新聞朝夕刊セット月決め390円 …
こうして振り返ってみると、おもしろいと言うか、遠くまで来たというか、一抹の感慨を禁じ得ない。ちなみに、この年日本レコード大賞が創設され、第一回大賞は「黒い花びら」(水原 弘)だった。

「黒い花びら~ 静かに散った~」

なつかしい…。(水原弘を知らない人でも、あのキンチョールのブリキ看板の人と言えば思い出すのでは)
やはり、遠くまで来てしまったようだ。

黒い花びら
by ondtp | 2006-04-09 00:58 | カメラ的日乗
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