フィルムカメラはいつまであるのか
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PENTAX SUPER A M50mm F1.4 SUPERIA VENUS400

近所の古本屋で「日本カメラ」2000年1月号を買いました。
特集は「21世紀へ贈るカメラ遺産」で、プロカメラマン諸氏が21世紀に残したい愛用の銀塩カメラをピックアップしていました。今となっては貴重な資料に思えてきます。高島鎮雄氏はその特集の最後を次のように締めくくっていました。

「少なくとも21世紀の中頃までは、銀塩写真とデジタル写真はそれぞれの長所を生かす形で併存していくに違いない。」


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    PENTAX SUPER A M50mm F1.4 SUPERIA VENUS400 GINZA

しかし、周知のごとく、それからわずか6年足らずで…

2003年 リコー銀塩カメラから撤退
2004年 コダック銀塩カメラから撤退
2005年 京セラ・コンタックス完全撤退
2005年 独アグファ・フォト倒産
2006年 コニカミノルタ カメラ・フィルム事業から撤退
2006年 ニコン銀塩カメラ事業縮小

2000年当時にプロカメラマン諸氏が考えていたよりずっと早くフィルムカメラは市場から姿を消すかもしれません。少なくとも、高島氏が予想した「21世紀の中頃まで」はとても保ちそうにないスピードで銀塩カメラの衰退は加速しているように見えます。21世紀中頃までどころかか、後5年保つだろうかという不安さえ感じている人も多いことでしょう。

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PENTAX SUPER A M50mm F1.4 SUPERIA VENUS400 GINZA
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PENTAX SUPER A RIKENON 45mm F2.8 SUPERIA VENUS400 GINZA

上の一覧に、ポラロイドSX-70のフィルムの生産終了を付け加えたい人もいるかも知れませんね。

ここで、脈絡もなく突然ですが、

「持ちこたえてくれ! ペンタックス!」

これが個人的な希望です(笑)
by ONDTP | 2006-04-20 00:11 | カメラ的日乗
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